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パーソナルトレーナー植田知成が教える!そのダイエット情報のウソ?ホント?【東京都港区六本木CLOVER】

東京都港区六本木にある完全個室の予約制パーソナルトレーニングジム『CLOVER』の代表CHISEIです。栄養学と生理学の知識を身につけ、自らの身体で実践した経験を基に、世の中に広まっているダイエット情報のウソ・ホントを分かりやすく伝えます。

酵素ってどんな効果があるの?

港区六本木にある六本木交差点すぐ近くのパーソナルトレーニングジム『CLOVER』のパーソナルトレーナー兼代表のCHISEIです。
今回のテーマは酵素です。

世の中には「酵素ダイエット」なるものがとても流行っていますよね。

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酵素フード協会」なんてのもありますし。

こちらの協会では酵素には「食物酵素」と「体内酵素の2種類があって、その内「体内酵素」は"健康と美容に重要な役割をする”と謳ってます。

その他にも体内酵素が不足すると、
 
・肌荒れ
・肌の老化
・脳の機能低下
・代謝低下による肥満
・便秘
・ダルさ、やる気の低下
 
等の症状が出るそうです。(→酵素生活研究所
ほうほう。
 
それに、
食品添加物人工甘味料をたっぷり使った食生活は必要以上に胃腸に負担を掛け、酵素をたくさん消費するそうです。
だから、食べ物、それ自体が自分自身を消化してくれる酵素、「食物酵素の含まれた食べものを食べれば良い」とこちらでは伝えています。

なるほど、体内酵素が足りなくなったら食物酵素を外部から摂って補えばいいということですね。
ここまでは文章をみてもなんとなく正しいことを言っているような気がしますね。
 
 
それでは、まず『酵素』について詳しく調べてみましょう!

酵素(こうそ)とは、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子である。酵素によって触媒される反応を“酵素的”反応という。
酵素は生物が物質を消化する段階から吸収・輸送・代謝・排泄に至るまでのあらゆる過程に関与しており、生体が物質を変化させて利用するのに欠かせない。
生体を機関に例えると、核酸塩基配列が表すゲノムが設計図に相当するのに対して、生体内における酵素組立て工具に相当する。

なるほど、酵素とは“触媒”であり、化学反応を促進するために存在するというこということですね。
※触媒とは・・・特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいいます。(または変化していないように見えるもの)

ここで気になるのが、
①「触媒自体は反応によって変化しないのであれば、体内酵素数も減少することは無いのでは?」
②「食物酵素は体内酵素に変化するの?」

という疑問です。

ひとつひとつ調べて行きたいと思います。
 

①「触媒自体は反応によって変化しないのであれば、体内酵素数も減少することは無いのでは?」


調べてみるとこんな情報を見つけました。
 
酵素を研究した学問を「酵素栄養学」と呼ぶそうです。

この酵素栄養学ですが、エドワード・ハウエル博士が酵素を生命の維持に不可欠な栄養素のひとつとして考え、1946年に専門書を出版して世に知られたとのこと。


ハウエル博士は、「潜在酵素」、「食物酵素という言葉でこの理論を説明しました。
「潜在酵素」とは、体内で消化のほか、様々な生体の活動に用いられる酵素を総合的にとらえた概念であり、この潜在酵素は、生物の一生で使われる総量に上限があり、これが消耗されすぎると病気の原因となり、寿命は縮むと提唱したそうです。
 

一方で食品に含まれる酵素を「食物酵素」と呼び、食物酵素の多い食事をすると食物酵素が食品の消化を助け、人体自身の消化酵素の分泌が少なくてすむために、潜在酵素の消費を抑えることができると考えたそうです。

 
これは現在、酵素を推奨している団体が掲げている概念と似ていますね。
というか、酵素フード協会が掲げている酵素の基礎概念はこのハウエル博士が提唱している理論なのでしょう。
 
ですが、このハウエル博士が掲げた理論は後の化学者に否定されていきます
それは何故かといいますと、ハウエル博士の根拠となる理論には、
 

1:複数のデータを混ぜ、比較対象が一定しない。
2:膵臓の切除など極端な条件下での実験を引用したり、必ずしも酵素の影響とは特定できない結果を酵素のためと結論付けるなど、恣意的な解釈や論理破綻が見られる。
3:ほとんどが20世紀前半に行われており、その後追試が行われていない。

 
といった論理上の破綻や、

酵素栄養学の主張の核となる部分である、生の食品中の酵素活性の直接の測定や、それが人間の消化管内でどれほど酵素活性を維持するか、どの程度消化の助けとなるか、それにより消化管内への人体自身の酵素の分泌は変化するのか、といった部分はほとんど実験、実証されていない。”

といった問題点があり、
現在では「酵素栄養学」自体ほとんど研究がなされていないのが実情のようです。
 
また、一般的な分子生物学や生化学の知見では、多種類の酵素の遺伝子は、それぞれ個別に制御されているとされており、総合的な酵素生産に上限があるという事実は発見されていない。
また、酵素は触媒であるため、化学反応後にも消耗されることはない。
ということで、食事やストレスで酵素が減るという学術的な記述も見つかりませんでした。

※ちなみに、アメリカ合衆国では、酵素栄養学に則った主張をしていた消化酵素サプリメントの販売者に対し、科学的根拠がないとしてFDAアメリカ食品医薬品局)が2003年に警告を行ったとあります。

②「食物酵素は体内酵素に変化するの?」


食物酵素自体、
服用しても体内の分解酵素を生体化学反応によって調節または、触媒作用によって活性させることはない!とのことです。
食物酵素は体内に入ると胃酸や腸内の体内酵素によって変質や分解されてしまうとのこと。
酵素が分解されずに残ったとしても酵素自体の分子が大きいため吸収されないし、体内では異種タンパクとしてみなされるので、仮に腸を通過して血中に出たとしても、免疫反応によって排除されてしまうようです。

ということで、食物酵素自体は人体にはなんら影響を与えない存在である」ということですね。

酵素と酵母を間違っている?】
では何故、酵素は健康に役立つ!と考えられてしまったのでしょうか?
酵素を製造する段階で、「発酵」により有益な真菌類が増えたことによる効果を酵素の効果と履き違えてしまったのではないでしょうか?

酵素と酵母って語感が似てますよね。

でも、全然別物なんです。
酵素は英語でEnzyme、酵母はyeast。
散々書きましたが酵素はあくまでも「媒体」です。それ自体が何かの反応を起こすわけではなく、反応を促進させるだけです。

酵素と酵母は何も関係がないのです。

そして、この酵母は食品の栄養素を餌にして発酵が行われると、乳酸菌や納豆菌、酪酸菌、糖化菌などの人体に有益な菌を生み出すことがよく知られています
※有益な真菌類についての説明はこちら

こちらの有益な菌類に関してはかなり研究も進んでいて、現在も様々な発酵食品が日常的に食品として取り入れられています
(味噌、納豆、ヨーグルト、チーズ、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品)

ただ、酵素にもパパイン酵素のように胃酸で変質しない酵素もあるようですので、一概に「酵素に効果はない!」とは言えません。
現在では、食品の発酵メカニズムも判明していますし、酵素の実態や機能の詳細も判明しているため、加工食品の多くに製造工程中に利用されています。
 
例えば、酵素の添加による食品性質変化促進には以下の様なものがあります。

【糖類の製造】
α-アミラーゼ → 水あめの製造
β-アミラーゼ → 麦芽糖の製造
グルコースイソメラーゼ → 異性化糖果糖)の製造
グルコアミラーゼ → ブドウ糖の製造
トレハロース生成酵素とトレハロース遊離酵素 → トレハロースの製造

【食肉・乳製品加工】
パパイン → 食肉の軟化
レンネット → チーズの製造

【食品の改質】
グルタミナーゼ → L-グルタミン酸への変換による味質向上
ペクチナーゼ → 果汁・果実酒の清澄化
ヘミセルラーゼ → パンの改質(澱粉グルテンの相互作用によるパンの老化を低減する)
卵白リゾチーム → 保存性の向上
 
この様に酵素を添加することで「発酵」に頼らずに(または発酵の手助けをして)食品の性質を変えることに利用されているんですね。
 
ということで今回は「酵素」について詳しく書きました。
さらなる研究が進み医療分野でも酵素を上手く活用出来る方法もどんどん開発されるかもしれませんね。
 
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