パーソナルトレーナー植田知成が教える!そのダイエット情報のウソ?ホント?【東京都港区六本木CLOVER】

東京都港区六本木にある完全個室の予約制パーソナルトレーニングジム『CLOVER』の代表CHISEIです。栄養学と生理学の知識を身につけ、自らの身体で実践した経験を基に、世の中に広まっているダイエット情報のウソ・ホントを分かりやすく伝えます。

野菜の栄養価が足りなくなってる!?の真実

港区六本木にあるパーソナルトレーニングジム『CLOVER』の代表CHISEIです。
みなさん、野菜食べてますか?

僕はパーソナルトレーナーとして、『身体の基礎は食事である』との信念からクライアントに対して、「野菜をたくさん食べましょう!」と伝えていますが、あるクライアントさんにこんなことを言われたことがあります。

「今の野菜って昔と比べると栄養なくなっちゃってるんでしょ?」

ほほう、と思いちょっと調べてみました。(クライアントさんには「調べてからきちんとお伝えしますね」と伝えました。)

確かに、色々出てきます。
「土地が痩せてしまった」
「化学肥料などの使用により本来土に含まれているはずの栄養素が減ったから」
「昔の野菜の方が味がいい」

なるほど。
それじゃ今度は根拠を探してみます。

すると、“文部科学省の『日本食品標準成分表』で調べてみると、「四訂版」(1982年)では、ほうれん草(葉・生)可食部100gあたりのビタミンCが65mgだったのに対し、2010年度版では35mg
ブロッコリー(花序・生)が可食部100gあたり四訂版160mg、2010年度版が120mgと記載されている。”と記述されている記事が多く見つかりました。

3割以上も減っているとなると結構な減少ですよね。

記事になっている数字をそのまま鵜呑みのするのもなんなので、文科省のサイトを覗いてみました。
確かに、日本食品標準成分表2010年度版を見るとほうれん草のビタミンC含有量が35mg、ブロッコリーが120mgとなってました。

日本食品標準成分表2010年度版

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んじゃ、日本食品標準成分表四訂版はどうなってるのかと調べてみると、残念ながらwebでは見つかりませんでした。

でも、記事の中には”文科省に取材して聞いた”というものも多いため、多分この数値には間違いはないのでしょう。
と、思い色々調べてみると、ブロッコリーやほうれん草だけじゃなくて他の野菜の成分表も記載している記事を見つけましたので、そちらからビタミンCの成分比較を抜粋してみます。

ニンジン:7mg→4mg
トマト:20mg→15mg
チンゲンサイ:29mg→24mg
大根:15mg→12mg
モヤシ:16mg→8mg
パセリ:200mg→120mg
ニガウリ:120mg→76mg
ニラ:25mg→19mg
小松菜:75mg→39mg
シシトウガラシ:90mg→57mg
シソ:55mg→26mg

と。この様になっているようです。
この様にビタミンの含有量が1982年と比べると軒並み3割以上下がっていると見ることが出来ます。

では、何故ビタミンの含有量が少なくなってしまっているのか?
本当に、巷で言われている通り「土地が痩せてしまった」とか「化学肥料などの使用により本来土に含まれているはずの栄養素が減ったから」なのか??

その問に対しての答えを、『旬の時期だけでなく、そうでない時期の栄養価と合わせて測定するようになったため全体的に“栄養価が下がった”』としている記事を見つけたので共有します。
参考

この記事の中では、その理由をそちらを以下のように記しています。

時代に合わせて栽培方法や品種は変わるので栄養価の単純比較は難しいのですが、ほうれん草のビタミンC含有率は低下傾向にあります。
その要因は品種改良や栽培技術開発がすすみ、本来の“旬”である冬場のほかに、夏に収穫する量が増えたため。
冬作では約100日かけてじっくり育つので豊富な栄養を蓄えますが、夏場は強い日差しを浴びて約30日で生育するため中身が充実しないのです。
また夏場は夜間の温度が高いので、呼吸量が増大して余計に糖を消費します。
そのため糖含量が低下し、糖から生成されるビタミンCも少なくなってしまいます。
北海道立総合研究機構中央農業試験場の小宮山誠一主査

また、女子栄養大学の辻村卓教授も農畜産業振興機構の『月報 野菜情報“野菜の旬と栄養価”』(2008年11月号)で同様の報告をしているとのことです。
※ただ、トマトだけは“糖度編重”の品種改良による影響でビタミンCの含有量が減ったとする意見もあります。

この様に、技術革新と品種改良により、旬以外の野菜を一年中手に入れることが出来るようになったのは素晴らしいことだと思いますが、その代わりに栄養価を代償にしてしまったということでしょう。
(※もちろん、化学肥料の仕様による栄養価低下の影響もあるとは思いますが僕は主要因であるとは思いません。)
※それ以外にも「分析法の今と昔の違い」による結果数値の変化を示唆している文献もありますので紹介します。
参考

“旬”以外は栄養価が劣るとは言っても、食物繊維の摂取や料理のバリエーションを担保する意味でも、やはり野菜を食べることには栄養価以上の効果もあると思います。
旬の野菜だけを食べるということも一つの選択でしょう。
そんなことは気にせずに好きな野菜を食べて、あとはサプリメントで補うということも選択の方法としてはありだと思います。

要は何をメリットとするのか?の優先順位を自分で考え取捨選択するということですね。

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